NIPT

今回双子妊娠がわかって、受けることにしたNIPT。

もともとは、どんな子でも自分たちのところにせっかく来てくれたんだし、

いわゆる「命の選別」はあまり賛成できないタイプですが…

自分自身が35歳を過ぎていて、いろいろリスクの高い双子妊娠。

妊娠中も自分とベビーの健康リスクは高く、子育ての労力と費用も

当然ひとりのときより大きくなるでしょう。

かつ、いまは上の子がいる。

一卵性双生児ということは、ふたりとも健常児か、ふたりとも障害児か、の

可能性が高いわけで、ふたりとも障害児だった場合を想定する必要があります。

普通に飲んで寝ることができる子ならまだいい、経管栄養や人工呼吸が必要だったら?

手術を繰り返さないといけない、長く入院しないといけない病気だったら?

上の子の子育ても、仕事もままならず、経済的にも家庭としても自分のメンタルも

崩壊するかもしれない。

産む・産まないの選択はさておき、異常があると知っていれば気持ちも、環境も

少しは準備できるはずだし、と夫婦でよく相談したうえで、

NIPTでわかる3疾患だけでも、調べてみようと決めました。

こちらのサイトに一覧である、きちんと認証された施設で、予約をしていきましたが、

jams-prenatal.jpとてもわかりやすく説明していただき、わかること、検査の限界などもきちんと

確認していただいて、安心して検査を受けることができました。

初日は産婦人科・遺伝の専門の先生・遺伝カウンセラーさんとの面談と、検査。

面談が始まるときには、つわりや体調の心配をしてくださり、

何かあればすぐに声をかけてくださいね、と前置きをして始めてくださいました。

検査自体は普通の採血だけで、大したことはなく、2週間ちょっと後に結果説明。

費用は合計で20万くらい。

自分で選択できて、アメリカで検査するものと、国内で検査するものがありました。

精度は変わらないそうですが、それぞれ、検査にかかる期間や、採血量、

陽性だった場合の対応などが違っていて、お値段も変わります。

私たちの選んだのは高い方。高い代わりに、陽性だったときの追加検査費用なしです。

職員の方は、結構選択に時間がかかる方が多いですがお時間いりますか?

と笑っていましたが、少し高くても安心を買いました。

約2週間後に検査結果説明。

前回担当してくださった先生がとても説明が丁寧で分かりやすく、物腰やわらかで、

素敵な先生だったので、同じだといいなぁと思っていたら、同じ先生でした。

良かった!

席について、こちらをまっすぐみたあとに、では結果をお話ししますね、と

机の上に伏せて置いてあった結果の用紙を裏返して見せられて…

「陰性でした。前回説明したように、陰性だった場合の的中率はとても高いので、

まず安心と思って良い結果です。良かったですね。

結果を待っている間、不安でしたよね。大丈夫でしたか?」

と笑顔で言ってくださいました。

配慮がとてもうれしい。陰性だと信じたい気持ちと、陽性だったら…という思いと、

その可能性を考えないようにしながらそわそわしていました。

陰性だったことで、ようやく地に足がついた感じ。

ベビーが来てくれたのを喜んでいなかったわけではないのですが、

やはり不安があって、大丈夫だろうかと思う大きい要素にこの検査の結果はあって、

やっと純粋に、出産に気持ちを向けられる気がしました。

 

陽性だったらまた感じたことは違うと思いますが…

今回、初めてNIPTを受けてみて、

先生方にもしっかりと医学的・精神的なサポートをいただいた上で、

きちんと子どもを育てることについて考えることができました。

インターネットでみていると、施設によっては結果用紙を郵送されて終わりとか、

結果の解釈の仕方さえわからないとか、却って不安になるようなものもあるようです。

せっかく受けるのであれば、きちんと指針に則って遺伝カウンセラーさんと

お話ができる、専門の施設に行った方がよいと思います。

お話慣れしていて、妊婦ならではの不安に寄り添ってくれ、本当に安心でした。

ただでさえ不安な検査なので、少しでもこれから受ける方の参考になれば幸いです。